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一枚のハガキにこめられた物語

2014.08.05
CUSTOMERS VIOCE

みなさんお手紙を書くことってありますか?
最近はネット環境も整い、携帯やPCのメールのみならずLINEやらメッセージアプリ等で5年前と比べただけでも、連絡を取り合うのが恐ろしく簡単になっております。
そんな環境の劇的な変化から、私も手紙やハガキをわざわざ書いて贈る機会もだいぶ減りました。
でもやはり、ここぞという場面では手書きのお手紙やハガキに勝るモノはない!そんな事を強烈に体験しましたのでご紹介致します。

まずは一枚のお葉書をご覧ください

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そこに描かれるのは「ありがとう」の文字と落款印だけ。
至ってシンプルな内容に、これを見てもなんのことやら?って感じですよね。
私も最初この裏面を見た時は、なんだこりゃ???ってよく理解できませんでした。
しかしひっくり返して表の宛名を見た瞬間、全てを理解し電撃が走りました!
感動して鳥肌が立ったんですよね。

このお葉書を書いて贈ってくれたのは、小学校3年生の9歳の男の子でした。
ではなぜこんなお葉書をわざわざ私に贈ってくれたのか?
実はそこにはこんないきさつがございました。

以前この子のお母様から「お手紙の最後に使いたいから」と落款印をご注文頂きました。
そしてお母さんは落款をきっと普段よく使われてたんでしょうね。
ある日お母様からまたご注文を頂きました。

「今度は『達』って落款を作って頂きたいんです。実はですね、うちの長男が私の落款を見て『僕も欲しい』って言うんですよ。」

もう私としては、それだけでこれ以上ない感激なんです。
普段はそんな事は滅多にしないんですが、そのお母さんはいつも鈴印をご利用頂いてますし、それ以外にも普段色々頂いちゃったりしてますし、いずれ何かお返ししなきゃな?って考えていた矢先でしたのでね、ゴム印の落款印を1つお子さんにプレゼントしたんです。

だってね、普段あまりないんですよ、小学生の子とかが自分の落款欲しいなんて言ってくれること!
まるで自分の子供にねだられたかのような気分。
ただただ落款が欲しい、って想いが嬉しくてプレゼントしただけでした。
何に使うんだろうな?なんて事をちょっとは思ってお贈りしましたが、全てに忘れっぽい私は、プレゼントしたことすらあっという間にすっかりさっぱり忘れておりました。

それから数日後、突然このお葉書が届いたんですよ!
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9歳の男の子が、わざわざ筆をとってお礼の言葉を書いてくれて。
しかも完璧な位置に落款が押してあるんです!

お葉書一枚書くのはかなりの手間と時間が掛かります。
表面には郵便番号、相手の住所・名前、そして自分の住所とお名前。
裏面には書く内容、レイアウトを一から考えそして間違えずに。
しかも今回のお葉書には大人ですらなかなかしないような落款まで押されて。
全て書き終えて最後に切手を貼り、ポストまで足を運んで投函。

文字と印を業としている上で、これ以上に嬉しいことはきっと他にはないと思います。
ただただ感動してしまいました。
そして手書きの力を再確認しました。
確かに手間は掛かります。
ですがその手間が相手に伝わるんです。

しかもその内容は、その贈りたい相手にしか伝わらないから、尚更感動するのでしょうね!
わざわざ自分のためだけに、こんなに色々ありがとう、と。
あなただけのために・・・
純粋に相手を想い一生懸命何かをする。
この9歳の男の子に教えて頂いた事は私にとって宝です。
そしてそんなお子さんに育てられたご両親にも感謝です。

改めて御礼申し上げます。
こちらこそ、どうもありがとう。

 

太陽と海と夏があればだいたいご機嫌な三代目。 日々「印」を通して、誰かの価値がちょっと上がるような仕事ができたらと考えている。 手彫りの美しさに惚れ込み、ブログでその魅力や違いを発信するのがライフワーク。 書くことも話すことも好きで、気がつけば毎日ブログを更新している。 ときどき印章の話から脱線するのもお約束。 趣味は筋トレと海と長距離ドライブ。

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